明日の旅人

小さな種が やがて 花を咲かせるまで
冬をいくつ越えて 春を数えたらいい

胸のその願いが 何かに変わるまで
君はその心を どこまで信じられるだろう

君よ 時代を彷徨える 心の旅人たちよ
誰かと同じじゃないことを 恐れないで欲しい

夢を見るのならば 時間をかけて欲しい
高く飛び上がって 終わりじゃ淋しすぎる

大きく根を張りながら 小さく胸を張りながら
長い滑走路を走り 遠くを目指して欲しい

この街で生きることを 決めた夜の 涙を忘れないで

君よ 時代を彷徨える 明日の旅人たちよ
答えが見つからないときも 間違いじゃないのだから

夜明けがいつか来る 誰にも似ていない 君らしさを見つけて

君よ 時代を駆け披ける 心の旅人たちよ
苦しみの中で 今 君の樹が育っているよ

五年の月日が流れ そして十年が過ぎて
小さな花に気づいたら 愛を知って欲しい

君よ 時代を駆け抜ける 明日の旅人たちよ
誰かと同じじゃないことを 恐れないで欲しい

君が歩いて来た道は 間違いじゃないのだから

この歌は 僕と君の歌なのさ
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