1%の物語

あきらめるのは 早いほう
なんて強がり言ったのに今日は
涙があふれ うつむけば
最後の笑顔が見せられないわ

戻れないくらい心は
離れてしまったの

ふり向いたまま手も振らずに遠ざかる
風だけが優しく想いつのらせている
長く伸びた影にさよならと言っても
あの夏はもどらない

時には片想いだって
素敵な想い出 見せてくれるはず
なのに街並に 消えてゆく
背中がにじんで見送れないわ

笑って今だけ 心に
小さくつぶやいた

分かり合えない“99”は運命で
残りひとつの物語に胸を焦がす
長く伸びた影にさよならといっても
届かない物語
×