あなた

月明かり 落ちる影 二つ
少し離れて歩く あなたを追いかける
揺れる影 離れては また寄り添い合う
時々 戸惑いながら 手を繋いでいる
後ろを気にしながら 歩調を合わせて歩く
少し振り返り 微笑む瞳

頬を包む温かな あなたの手のひら
なぜか涙が溢れて 止まらなくて
悲しみも傷跡も 何もかもが
流れてゆく あなたがここに居るだけで
あなたの腕の中で 氷はとけてゆく
あなたを思う それだけ
それだけで
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