どんなときだって幸せをさがしていた

眠れない夜をあきらめて
古い写真を眺めてたんだ
急に冷え込んだ 午前四時の闇の中

しゃべりだしそうな君の顔を
ひとつ ふたつ 数えながら
通り過ぎた日の中に僕は潜り込む

テレビドラマに泣いた君の
泣き顔を僕がからかってた
どんな夜だってふたりでいれたら それが幸せだった

あの頃のことをただ思い出せば 知らずにまた
心は君のところに戻ってしまう
眠るまで手をつないでいた ちいさな部屋の片隅の
窓辺に月の光りが君の髪を照らしてた oh

ちいさな嘘をついた君を
問い詰めて僕はまくしたてた
あんな大声を出すことなんてないのに

灰皿を壁に投げつけて
泣きながらふたりで片付けた
どんな夜だって幸せをさがしていた

擦り減るように時が流れ 降り積もるように胸を痛め
思い出の店にふたりで出掛けた夜にさよならをした

あの頃のことを今思い出せば 知らずにまた
心は君のところで止まってしまう
ああ そこに何か大切なものを僕は忘れてきた
何ひとつも守れずに 約束さえできないまま oh

風が吹いたら消えてしまう
生まれたばかりの炎のようなそんな愛だった
だけどそれだけが心暖めたんだ いつだって

あの頃の僕や君を思い出す夜はいつも
君の笑顔が僕を運んで行くよ
間違いや 足りない物の中にある
きれいな「青さ」みたいなものを
時々教えてくれる君がそこにいる 胸の中に甦る oh

灰皿を壁に投げつけた
テレビドラマに君が泣いた
どんなときだって幸せをさがしていた
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