君は恋人で、恋人で友達で

最後の荷物を君が運び出した
残った物は後で送ってあげるよ
出て行く気持ちがわかる訳じゃないけど
二人で決めたから もう何も言わない

君が去って失うものは愛や恋じゃなくて
胸の中の大切な一番大事な友達
気が済むまで君の話を聞いてあげる約束も
あんまり続かないまま ずっと忘れてた

肩も落とさず 緩やかな日差しの中を駅へと歩いてゆく
いつか振り向く気がしたけど 遠くなり過ぎてもうわからない

胸に残る言葉も言わず 答も教えずに
なんの約束もない日々に君を置いたまま
心の隅にいつも僕は言い訳を用意してた
君はこの部屋で一人きっと泣いていた

遠い出会いの面影が 最後に笑う君のその顔に
もう一度問いかけたいけれど 君はもう決めてしまった 涙枯れた夜に

声も届かず 緩やかな日差しの中の君の背中を追う
今にも振り向く気がしたけど 人波に混じりもう君がわからない

今でも見るのは遠い夢と二度と
もうやり直せない日々の夕暮れ
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