愛なき世代

水色の受話器を 握りしめ迷ってる
あの人につながる ダイヤルが廻せない
逢いたくて指が熱くなる
こんな気持ちのままじゃ 歩けないわ

私をさらいに来て このまま連れていって
どこかまぶしい 海辺へどうぞ
何が起きてもかまわない 愛のない日々よりいい
17才は一度だけ 鮮やかに咲いてみせる
あの人しか見えないの
愛に傷つきたい

恋人の写真を 嬉しげに見せ合って
少女達はやがて 約束に散ってゆく
あの人の広い肩幅を
思い出す私は 信号待ち

大きなその両手で 私を抱き上げてよ
胸のしんまで ときめくように
つまずいたってかまわない もう私迷わないわ
17才は一度だけ 鮮やかに咲いてみせる
あの人しか見えないの
愛に傷つきたい
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