Star

フィナーレの幕が静かに降りると
肩で深呼吸
元の素顔になる

楽器の散らばる舞台を駆け抜け
次の町に行く
旅の繰り返しね

サインをせがむ子供
ごめんね 急いでるの
楽屋口の電話 やさしい声が聞きたい

星の数ほどの恋歌があるけど
歌う私には愛しあう自由もないのよ

駅のホームには はなやかな色の
ポスター よそゆきの
顔が淋しそうね

汽車の窓映る私は私よ
人を好きになる
それは自然でしょう

心の動きだけは
誰にも止められない
雑誌伏せて眠る
私の夢をかなえて

いつかあなたへの ラブ・ソングを歌うわ
そっと耳元にくちびるを寄せてね
いいでしょう

星の数ほどの人たちに歌うわ
みんな幸福になるように
それから 私も…
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