ひまわりの丘

黒い小さなラジオ
耳にあてて歩く
ストライプのTシャツ
憶えているわ

旧い海の家は
青い岬のそば
裸足のまま海まで
あなたと歩いた

白い夏のイメージね

ひまりの咲く
丘に座れば
入江はエメラルド
風が吹きぬける

あなたの愛を
失うことを
ただこわがっていた
あの夏の日

バスの時刻表を
調べてるあなたの
背中に抱きついては
困らせたわね

あなたのつけていた
ヘアリキッドの香り
今でも憶えている
私が哀しい

遠い愛のメモリーね

ひまわりの咲く
丘で眠れば
寝顔にキスされた
あの日に戻るの

もう泣かないと
約束するわ
空を見上げて咲く
花のように

入江はエメラルド
風が吹きぬける

あなたの愛を
失うことを
ただこわがっていた
あの夏の日
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