ユミコ

手を挙げたのはまずかった
ユミコは隅っこで涙
けど悪いのはユミコなんだ
僕を裏切った 僕は失望した

そのまま家を飛び出して
雨の中を独り歩いた
ユミコはノコノコ付いてきた
僕の眼を見た 僕の手を握った

許せない何もかも 馬鹿らしいこんなにも
思ってんのに届かない わからないもう嫌だ

嫌がる僕にしがみついて ユミコは何回も謝った
「ゴメン、もうしないから。許してよ、お願い」

振り向いて家に引き返した 雨に馬鹿にされてる気がした
家についてもまだユミコは泣きやまなかった

許さない絶対に同じことしてやろう
信じてた 心から 信じてた馬鹿野郎

ベッドの中で長い間 ユミコに背を向けて考えた
これからどうしようか 他の女って言ったってなぁ

急にユミコが僕の身体 乱暴なくらい抱きしめた
負けずにパジャマを脱がした乱暴に

ユミコは僕の腕の中で 何もなかったように眠ってる
仕方ない僕はこの 馬鹿な女が好きなんだ
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