深紅の闇

きみだけ きみだけを抱きしめたくて
真紅に燃えるような闇の中を
揺れながらさまよう

手に入れたい 朝も夜もきみのことを考えて
何ひとつ手に付きやしないから
浮かべてみても 記憶の欠片を繋いだその姿は
紅い色に溶け出して 想いの果てに消えて行くよ

きみだけ きみだけを抱きしめたくて
真紅に燃えるような闇の中を
きみだけ きみだけを探し求めて
揺れながらさまよう

触れていたい 時間の流れさえも忘れたこの場所で
何もかも失ったって良いから
描いてみても あの日に見たきみの潤んだ瞳は
紅い光りを帯びながら 全てを飲み込んで行くよ

きみだけ きみだけを抱きしめたくて
真紅に燃えるような森の奥を
きみだけ きみだけをただ目指して
掻き分けながら彷徨う

白い月を見上げてた ふたりきり
紅い夜に 重なりながら

きみだけ きみだけを抱きしめたくて
真紅に燃えるような闇の中を
揺れながらさまよう
さまよう さまよう
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