天使じゃなくたって

そこで泣いている 君を見つけるから
どうか 僕を呼び続けて

誰も信じない 誰も許さない、と
尖った 月を心に刺してる

同じ苦しみたち 僕も知っているよ
だから今 そこへゆくよ

君が迷子の夜には
僕が 迎えにゆくから
どんな場所に隠れたって
見つけられるよ

天使なんかじゃないけど
君の そばにいたいのさ
君を守るための翼でかまわないんだよ
羽ばたくよりも

君の小さな手 汚れないけれども
今は まだ弱すぎるのさ

傷を受け止めて 涙消し去るには
あまりに 壊れやすいものなんだね

今はそれでいいよ 強くなんかなくて
いつの日か 分かるはずさ

君を迷子にさせない
それが約束だったろ
傷つける者たちから
遠ざけたいよ

天使なんかじゃないけど
君を 見つめていたいのさ
暗闇より光る空へと瞳を開いて
あげたいんだよ

君が迷子の夜には
僕が 迎えにゆくから
どんな場所に隠れたって
見つけられるよ
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