ケイトウの花

夕焼けに染まる部屋 あなたの色
一人ぽっち黄昏れて うつらうつら

部屋着のままで 自転車に乗って
言葉持たずに 何を伝えよう?

そばにあったはずのぬくもり ここにはもう戻らないの?

ながれ雲 迷子になって 掴まえたのは
あなたの香りのした思い出でした
夕焼けの この空の下 掴まえたのは
あなたの香り残した抜け殼でした

ケイトウの咲く庭で あなた想う
色褪せた風景を 巡らせてゆく

あなたの好きだった 白いサンダルも
砂とホコリで まみれてしまって
この場所から 取り残された様に
縁側のすみっこで 眠っている

二人で植えた ケイトウの花は まだあなたを覚えてるよ

ながれ雲 迷子になって 掴まえたのは
あなたのカタチをした思い出でした
夕焼けの この空の下 掴まえたのは
あなたのカタチ残した抜け殼でした
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