カメレヨン

人それぞれに任された
色は一人につきひとつ
想像できないくらいの点という点が
この世界を鮮やかにしている

あーとても作る事は難しい
さあ線を描き出そう

手には12個の新しいクレヨン
色彩の区別はもう既に曖昧
あーだけど僕はナニ色ですか?
そうか12個のカラーじゃまだまだ足らないや

恐る恐るまっすぐな鏡で
一度僕は僕を見てみたら
モノクロの影と光の向こう側は
少しも気を使わないでいた

あーとても捨てることは簡単だ
さあ線を動かすと僕の思うがまま

目にはまだ透明のカメレヨン
色彩の区別はもう必要じゃないよ
そうさただカラフルな点の中の
うつくしいパステルの誰かの世界では
あーきっと僕はそう透明だろう
だからこそ君のためナニ色でもなってやれるさ
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