また、明日

君がまだそばにいる夢で 目覚めた朝は
ベッドから抜け出せない 目を開けるのが怖くて

ひとりぶんのコーヒー、ひとりぶんのトースト
がらんとしたリビングに 乾いたニュースの声

もとにもどっただけ そう思おうとしたけど
ぽっかりとスペースの空いた この部屋も僕自身も
まだ片せないでいるよ

また、明日ね、って言ったから すぐに会えるって思ったから
知らず知らず先延ばした 一番伝えたかったこと
渡しそびれた指輪も 間に合わなかった約来も
今もまだ この部屋の隅に 転がったまま

帰りのホーム 改札に急ぐ人波
ぶつかられて追い越されて どうでもよくて溜息

ポケットのケータイ 震えるたびにひとつ
望みつないでは消えてく こんな長い夜を僕は
いつまで続けるんだろう

また、明日ね、って言葉が いつも通りの笑い顔が
僕を守ってくれてたこと 今になってわかるなんて
つないだ手のぬくもりを ありきたりの毎日を
今はまだ 思い出になんて 出来そうにないよ

また、明日ね、って言ったから すぐに会えるって思ったから
知らず知らず先延ばした 一番伝えたかったこと
渡しそびれた指輪も 間に合わなかった約束も
今もまだ この胸にずっと 転がったまま
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