花篝-ハナカガリ-

ひらひらと 寄り添い別れながら
風に舞う桜花(さくらばな)

愛しい人よ いま何処(いづこ)
誰とこの美空 瞳に反射(うつ)す
胸に刺さる夢のかけら痛みに成る

いま頃、君も 訳もなく
僕のこの痛み 不意に感じた
絡みあったふたつの螺旋 喩(たと)えれば

花篝(はなかがり)

今、ひらひらと 寄り添い別れながら
風に舞う桜花(さくらばな)
肩の上にふたつ 並んだ春の涙
交わした約束 導かれてゆくように…

鏡にこの身 映すたび
心、震えては 君が重なり
ふたつの星ひとつになり 月に浮かぶ

花篝(はなかがり)

君、ゆらゆらと やわらかな光浴び
身に纏う 花衣(はなごろも)
有明の月揺れ 霞むは夢の御影(みかげ)
静かに浮かんだ
朧(おぼろ)に染まる未来

今、ひらひらと 寄り添い別れながら
風に舞う桜花(さくらばな)
差し伸べたこの手に 零れた春の涙
ふたつの未来がそっと重なった
交わした約束 導かれてゆくように…
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