ふたつの鍵

今は捨てたかい 君とひとつずつ
分けあい持ってた あの部屋の鍵は

せまい部屋だけど 長く暮らしたね
あのふたつの鍵で ぼくらは何を開いたろう

抱き合って 抱き合って むなしさを なぐさめた
若かった 愛だけど 君のもつ 優しさは
僕だけが 知っていると 今も思う

故郷(くに)へ帰る時 君は泣いていた
もどれないかも知れない ぽつんと言葉を残した

抱き合って 抱き合って むなしさを なぐさめた
若かった 愛だけど 君のもつ 優しさは
僕だけが 知っていると 今も思う

遠く離れれば 時が知らぬ間に
ふたりをわかちあう 愛はいつもそんなもの
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