花のあとさき

明日の見えない 憂き世でも
恋は命を はこんでる
花でいうなら 桜の花の
大樹いっぽん 男気通す
凛とした あのひとに
わたしは惚れました

雨に濡れてる 紫陽花は
色をかえては 艶を増す
酒のちからで 勢いつけて
言ってしまおか 心のうちを
恋しさに せつなさに
なんども泣きました

所帯もてたら 朽ちるまで
情が濃いめの おんなです
どちらともなく 寄り添いあえば
長くなります ふたつの影が
あかね空 赤とんぼ
あなたに惚れました
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