曽根崎あかり

焼売(しゅうまい)つついて やけ酒あおる
そんなあんたの 背中に泣けた
小雨しょぼつく 天神さんの
あれがふたりの 馴れ初め噺(ばな)し…
浪花人情 からくり芝居
みんな知ってる 曽根崎あかり

新地の横丁に 店出したると
酔って見栄切る 極楽トンボ
あてに千日・三年三月
うれし涙で 暖簾をあげる…
好きなお酒も 辛抱させた
甲斐があったね 曽根崎あかり

ほら見てごらんよ みどりの松葉
二人づれです こぼれる時も
照る日 曇る日 似た者どうし
この手離さず あんじょうやろな…
渡る世間の よりそい橋に
春を呼ぶよな 曽根崎あかり
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