鬼こごめ

思い出せない あなたの顔を
目の前にいるのに なぜ?
思い出せない あの頃どんな
夢を 語っていたのか

思い出せない 月がかくれて
酷い雨が 骨を削る
もう愛せない もう愛せない
やさしいツノが 見えない

知らない人が 笑いかけてる
わたしの腕をつかんだ
冷たい指が皮膚を破って
血の中に はいってくる

わたしの声がもうとどかない
ひとみの中 誰もいない
もう愛せない もう愛せない
やさしいツノが 見えない

ほほえまないで そばにこないで
あなたじゃない あなたじゃない
どこにもいない あなたがいない
やさしいツノが 見えない
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