イカルスの子守唄

幼ない頃に母さんに
聞かせてもらった悲しい唄
冷たくなった父さんの
なきがらの前で歌っていた
あれからいつか時は流れて
わたしも同じ唄を歌う
ああ約束したまま帰らない あなた
わたし いつまでも待ちぼうけ

恐れ知らない若者は
燃える太陽に向かっていった
燃えつき落ちるその時に
あなたは何を思ったのか
わたしはいつも窓辺で見てた
あなたの髪の輝く色を
ああ今こそあなたわたしのもの
死んだ若いイカルスの子守唄

どうしてそんなに急いで行くの
どうしてそんなに遠くを見るの
ああそんなあなただから愛したの
ああ待つことがわたしの生きること
今こそあなたわたしのもの
死んだ若いイカルスの子守唄
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