手のひら

筆無精のあいつが
ペンを 走らせたのは
口で言えない さよなら
告げる ためなんだ

窓の外は ひゅう ひゅう
からっ風が吹いている
あいつは君を 愛せない
また ひとつの恋 破れておちてく
女は 悲しいね

人の心なんて
いいかげんなものだね
君よりも あの娘を
えらんだ 愚か者

しあわせにすると あの時
口から吐いた あいつは
もう どこにも 居ない
君が 出て行った すぐそのあとに
カーテンの色 変わってた

しあわせ ふしあわせ
手のひら かえすように
信じることは 裏切られることより
つらいものだと わかっていても
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