忘れ酒

爪の先まで 髪までも
あなた恋しと すすり泣く
忘れ酒 なみだ酒
生きるつらさが 身にしみる
胸に優しさ 置いたまま
消えたあの人 消えたあの人
今どこに

妻という名は なくていい
そばで尽くして みたかった
忘れ酒 なみだ酒
風が思いで つれてくる
熱いぬくもり 面影が
灯り消しても 灯り消しても
また浮かぶ

徳利たおして 酔いしれて
今日も抱かれる 夢を見る
忘れ酒 なみだ酒
未練こぼれる ひとしずく
待つ日泣く日の 明け暮れに
またもいじめる またもいじめる
夜の雨
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