りょうくん

ねぇ りょうくん
フードで隠すあどけないその笑顔が

ねぇ りょうくん
無駄に吹かしている煙草の本数が

ねぇ りょうくん
深く刻まれたオデコと眉間のシワが

ねぇ りょうくん
手をいれた細すぎるトンガリ眉が

ねぇ りょうくん
いつ頃その正体が「強がり」だと悟れるだろう…

大人達を睨みつける 眩しすぎる瞳が
大好きで 愛しすぎて 涙 溢れた
大袈裟な 首飾りに 血のついたベロアを
洗濯する夜 帰り待つ夜 涙 溢れた

きっと今日も どぉせ今日も 転んだと言うだろう
弱虫な 強がりが 愛おしかったんだ
ダサすぎて カッコ良すぎて ほっとけなかったんだ
イキでヤンチャで バカ真面目で
支えたかったんだ

なぁ りょうくん
どうしてそんなに風を切って歩くの?

なぁ りょうくん
ぞろぞろと年下ばかりを連れてるの?

なぁ りょうくん
どこか同じ傷を感じたからなのか?

なぁ りょうくん
連れて歩けば王様になれるからか?

なぁ りょうくん
いつ頃その正体が「強がり」だと悟れるだろう…

あえてわざと おとったあの子を 連れてなんになんだろう
時に恥と闘っては 涙しないか?
今日も一人 また一人 僕らの分身が
真似をして 風を切って 歩いていくんだよ

だけど今日も どぉせ今日も ハイになるんだろう?
嫌わないで 離れないで だけれども止めたさ
どんな女が イイ女か もうわかりゃしないさ
全て己に 全て己に
跳ね返ればいいさ

それでもどこか信じてたくて
それでも僕ら仲間だからね
いまだに僕も不器用だからね
それでも僕ら見守っているね
僕らの親もそうだったかもね
いっも僕ら憎めないんだもんね
こんなに僕ら遠回りをして
いまだに僕も不器用だからね
それでも僕ら見守っているね
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