皿山情話

小雪をひとひら この手にのせりゃ
短い命が 消える様に
私が死んだら 泣いてくれるでしょうか
恋しいあの人
愛しても 添えぬ人だと 言いきかせ
運命(さだめ)を恨(うら)めば 切ない
この世を妬(ねた)めば 悲しい
はらはらと降る雪よ なんにも知らないで
ああ佐々皿山は ああ雪化粧

椿のつぼみは 冬でも咲ける
冷たくされても 美しく
私のことなど 忘れているでしょうか
逢えないあの人
別れても 錐(きり)で刺す様な この痛み
面影恨めば 切ない
しあわせ妬めば 悲しい
はらはらと降る雪よ 私を捨てたまま
ああ佐々皿山は ああ雪化粧
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