寄り道スカッシュ

一人遠いとこまで走る
地図は忘れた
それはいつかの
僕の夢のようで
戻る事はできない程に
遠い町まで
僕はあなたより
夢を選んだんだよ

足りない物が今更わかった
あなたに何もしてやれなかった僕がいたから
言葉じゃなく抱きしめりゃ良かった
だけど離れる事が怖かった僕がいた

あなたの知ってる僕は
もう居ないよ

「言葉だけが全てじゃない」
そう強く感じた
今日はいつもより
胸が痛んだんだよ

思い出の数はきりがなかった
大切だからこそ言えなかった声が聞こえた
忘れようとするだけ無駄だった
イタズラにも身を任せたかった僕がいた

あなたの知ってる僕は
もう居ないよ

最後の指切りしたんだったな
裏切り者と呼ばれても前に進んで行くよと

涙は涙のままで良かった
あなたに伝える事はなかった音がしたから
「ただいま」を言える場所は無かった
一人に慣れる事が恐かった僕がいた

あなたの知ってる僕は
もう居ないよ

…もう居ないよ…

一人遠いとこから
唄うあなたを思って
それはいつかの僕の夢のようで
×