夜汽車の女

逢えば心が 迷うだけ
別れは手紙で つたえます
走る夜汽車は 海沿いの町
窓に漁り火 揺れて眼を濡らす
もうあなたの胸には もどれないから
北へ北へ北へひとり 帰ります

いくらやさしく されたって
あなたを待ってる ひとがいる
求めきれない 女の夢に
焦れてあなたを 深く傷つけた
もうあなたの胸には もどれないから
北の北の北の町へ 帰ります

これでいいのと つぶやいて
心の傷みに たえてます
今の幸福 大事にしてね
自分ばかりを どうぞせめないで
もうあなたの胸には もどれないから
北へ北へ北へひとり 帰ります
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