鏡花水月

琥珀の月が浮かぶ 水面を駆け抜ける風
紅椿を落とし行きました
波紋は広がりつつ消えてゆくその姿は
まるで叶わぬ恋のようです

出逢いと別れをこの人生で繰りかえし
愛に生きて愛に恨み溺れゆく
誰かに愚かだと笑われたとしても
愛に生きて愛に死ねたなら

浮き世はまるで鏡花水月
触れようとするたび
泡沫の夢を見るのでしょう

琥珀の月を掠め 水面をそっと舐めるように
落椿は流れ行きました
逆らう術も知らず 身をまかすその姿は
まるで宿命の愛のようです

出逢いと別れをこの人生で繰りかえし
愛に生きて愛に死ねたなら

涙でにじむ鏡花水月
人は知らぬまに
現と夢幻を知るのでしょう

出逢いと別れをこの人生で繰りかえし
愛に生きて愛に恨み溺れゆく
誰かに愚かだと笑われたとしても
愛に生きて愛に死ねたなら

浮き世はまるで鏡花水月
触れようとするたび
泡沫の夢を見るのでしょう
泡沫の夢を見るのでしょう

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