十二幻夢曲~孤月蒼夜

蒼き夜に月映(ハユ)く
佇む影 風の音(ネ)を
積み石朽ちて 枯れ草に
偲(シノ)ぶ幻 時を経(フ)る

巡る色は人の世の
遷(ウツ)ろい果て 夢の緒(オ)を
漫(スズ)ろに揺れる 松の枝(エ)を
吟(ウタ)う詞(コト)の端(ハ) 誰(タレ)想ふ

誰想ふ
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