フクロウとシチュー

眠りの遠浅で溺れかけて オクターヴ高い「普通」の来襲
いつのまにか僕はおいてけぼり
この2、3年夕焼けになるといつもシチューの匂いが怖い
鳥の形の雲はどうやら僕の影
ちょっと待ってよ
それじゃこの空は僕がこのペンで書いたんだって言わんばかりだね
帰納法みたいなドミノ倒しが始まるのかい?
それしかないの? 色眼鏡はずすには
でもさ待ってよ
宵闇差し込んでくるのならば梟よ僕も連れていっておくれ
お願い だけど どうせ君はまた 冗談じゃないよって

もうさあ コーヒー淹れたとしても
蒸らしてる間に飛んでいっちゃうつもりだろ?
ちょっと待ってよ
意味がないことと表賞暦の境界線で今も横たわる
持て余すばかりのこの姿は置いていくのかい?
ちょっとの間だけ 次のニュース終わるまで
そうさ待ってよ
宵闇差し込んでくるのならば梟よ僕も連れていっておくれ
もう一回産まれるさ
どうせ言うんだろまた 冗談じゃないよって

豆の名前はミナーヴァっていうんだ
ドリッパーの蒸気はもう最高でも 捕まえちゃいけないんだって

ちょっと待ってよ
これだけでシチューの呪縛からの開放がある訳がないんであって
そもそも嫌いになった憶えもない訳で
でも怖いんだ ただ包まれるのは
そうさ待ってよ
宵闇差し込んでくるのならば梟よアロマから姿をみせておくれ
どうせきみはまた 冗談じゃないよって