風来抄(ふうらいしょう)

恋も涙も 想い出も
男は背中に 隠して生きる
灯(あか)りともれば 酒もよし
酔えば人(ひと)恋(こ)う 歌もよし
飾らず 無理せず 俺らしく
風に吹かれて 行こうじゃないか

つらい過去(むかし)の 傷あとは
誰にもあるのさ 二(ふた)つや三(みっ)つ
器用なんかじゃ ないけれど
情け交わして 生きようか
優しく 楽しく あたたかく
風と語らい 行こうじゃないか

夢を追いかけ 追いつけず
季節がいくつも 追い越してゆく
いいさ時代に 流されず
古い男で いるもよし
飾らず まっすぐ 俺らしく
風の吹くまま 行こうじゃないか
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