UZU-MAKI

見える…
縦横に蠢いた無数の渦が
まばたきの間に消える
見えない…
堂々回りだった昨日のように
せめぎ合う百色空洞

―そんな事言ってない! 解るでしょう?
君が心許せるだた無二の人―
―信じてる…信じてる…
だってあんなにも心砕いた…―

終わらない 後悔の羅列
波紋状の亀裂 殺した嗚咽
うねりを呼びまた新しい光の粒が生まれる
二秒後の破滅 取り戻す優越
鬱いだ情熱
そこを抜ける次の瞬間は痛みも忘れて…

眠る…
漏電して焦げた目のスイッチを切り
安らかな沈黙 落ちる

―どうして? 世界の裏側へ来たように
状況は寸分隔て変わってゆくの?―
―わかんない…わかんない!
だってあなたとも他人―

交互に押し寄せる 絶望の彼方
安息の肩
飛び下りる片足が宙へと舞う瞬間 女神の指が現れ
怖いもの見たさ 手を引くのはあなた
臆病の性
未来を知る予言者など妄想の幻

―無駄だって解ってるから困らせない
そうして言葉飲込むのいけない事?―
聞こえない… 聞こえていないと泣叫び
怒りぶち撒いたその後に

後悔の羅列 波紋状の亀裂
殺した嗚咽 うねりを呼びまた新しい光の粒が生まれる
絶望の彼方 安息の肩
飛び下りる片足が宙へと舞う瞬間 女神の指が現れ
怖いもの見たさ 手を引くのはあなた
臆病の性
未来を知る予言者など妄想の幻
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