男の土俵

櫓(やぐら)太鼓が 隅田(すみだ)の川に
どんと響(ひび)けば 土俵の上で
男同士の 血潮(ちしお)はたぎる
負けてなるかと どんとぶつかれば
髷(まげ)もみだれる 髷(まげ)もみだれる大銀杏(おおいちょう)

今日はこの手か 明日(あす)またあの手
胸に思案の 土俵入り仕度(じたく)
しめた回(まわ)しを 両手でたたき
今日はやるぞと どんとしこふんで
笑い浮かべて 笑い浮かべて花道へ

無事にむかえる 千秋楽の
汗もにじんだ この十五日
今場所すんだが 来場所めざし
稽古(けいこ)かさねて どんとたいあたり
男勝負の 男勝負の道を行(ゆ)く
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