夕陽が丘

その時にあなたの その声が私の心の奥響いて
どんな悲しみもこえてゆける
そんな私にいつかなれるように

夕焼けにのびる自転車と二つの影追いながら
どこまでも歩ける気がした
丘の上二人座って見つめる夕陽と
いつか素直になれてる自分が好きだった

永遠を二人つかむこといつか夢見ていた

その時にあなたの その声が私の心の奥響いて
どんな悲しみもこえてゆける
そんな私にいつかなれるように

闇が忍び込んで前が見えなくなっても
手を繋いでいればこわくなかった
“離れられない”と心で呟いたとき
愛しさと不安で堪えきれずに泣いた

永遠を二人で見ること手さぐりでも信じていた

いつまでもはそこにいられないと
心の底にあった誰かの声
違う心繋ぐ優しさを
かばうようにして重なり探した

一人でいる孤独より二人でいる孤独を
感じた震える手はあなたの手を握れなかった

この丘に今一人登って
あの日に似た夕陽を見ている
“離れられない”よとこぼれた涙の
意味がわかるまで歩いてみるよ

その時にあなたの その声が私の心の奥響いて
どんな悲しみもこえてゆける
そんな私にいつかなれるように

きっと会えるから いつの日かこの丘で

あの日二人で見た 夕陽の永遠に
×