父恋し母恋し

夜の荒野に 鳴く雉の
哀しい声が 呼ぶ声が
胸を刺すよな せつなさで
ああ 父恋し母恋し
思いあふれて 泣きぬれて

遠いかの夜の 愛の膝
情にゆれる ゆりかごに
花のかおりは 今はなく
ああ 父恋し母恋し
とじた瞼が またぬれる

こけし人形の ふたりづれ
並べてひとり いとしむは
何のこころか いじらしや
ああ 父恋し母恋し
胸のこだまが またさけぶ
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