SONNET

飲みたいし 浴びたいよ その蜜を誰よりも
人間のくずなんて 知ってるさ昔から
これさえも出来ないの? そう云われ育った
感情を切るたびに あふれる物は

一度だけ愛されたら 声になど、ならない位
その胸の中なら死ねる 手遅れとわかってるさ それでも

水面に落ちていく 虫達の群れを見た
感情を切ったのに 何故、涙が

人はただ失うから 太陽や指輪、匂い
僕もまた失うだろう 雪どけにくちづけした気持ちを

飲みたいし 浴びたいよ その蜜を何よりも
人間のくずなんて 知っていたんだ
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