白宙夢

揺らぐ陽炎 蝉の声
ぬるいラムコーク

君の指を噛みながら
なぞる地平線 沈んでいく

もう何処へも行けないのは
わかっているのに わかっているのに

僕らはまた答えをひきのばして
明日から逃げている

鏡越しにみつめあえば
漏れる甘い匂い

ケモノを真似て僕ら
深い泉の奥 潜っていく

やわらかくて やさしいから
壊したくて 壊したくて

裏返しのポーズではぐらかして
絡みつく

もう何処へも行けないのは
わかっているのに わかっているのに

僕らはまた答えをひきのばして
明日から逃げている
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