ときめく頃を過ぎても

初めてキスをした 記念日は忘れたけど
世界中の誰よりも あなたを知っている

ありふれた出来事を 真っ白な花に変えて
部屋いっぱいに敷き詰めて 見せてあげたいの

ときめく頃を過ぎても 同じふたり
幾つもの季節が落としてく いとしさを
着なれたシャツが馴染むように
恋に落ちたあの日より

あなたをもっと好きになれそう
あなたと歩く道 穏やかな風が吹いて
足を止めて見上げたら 星が降りそうな夜

ときめく頃を過ぎても こんなふうに
「愛してる」って言われなくたって わかるでしょ
そんなものかもしれないと 優しい目が笑うから
あなたをもっと好きになれそう

ふたりでいつまでも わかれ道 急な坂も
そうね こんな速度なら ずっと歩いてゆける
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