幕間の風景

手をとめて見れば
窓は空区切り
母の声遠くから
よみがえる胸に
甘えたい今すぐに
子守唄聞かせて欲しい
潮のかおりが風に運ばれて
思いははるか波にただよう

なつかしさ今でも
この胸にあふれ
露地裏の夕暮れ
セピア色遠い色
折紙の鶴たちが
ひとつずつ翼をたたむ
お別れです 次の夜明けまで
みないで下さいうしろ姿は

枯葉舞う雲が飛ぶ季節のなかに
バスが往く 夜がくる 私は歩きだす

折紙の鶴たちが
ひとつずつ翼をたたむ
お別れです 次の夜明けまで
みないで下さいうしろ姿は
お別れです 次の夜明けまで
みないで下さいうしろ姿は
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