白い月 銀の糸

清らかな 白い吐息を撒いて
満ち潮に 月の影が降りる

窓辺に佇む あなたを
縁取る銀の糸 消えそうに揺れる光

夜の腕に抱かれながら あなたをただ見ていたい
その瞳が 本当は違う誰かのものでも

願い事湛えて 燃えているの
幾千の星の粒が 瞬いて

微かな波音
あなたが 遠くて 触れたくて
思わず手を伸ばす

強い腕に抱かれながら わたしはまた夢見る
その微笑が たとえ違う誰かを照らしていても

夜の腕に抱かれながら あなたをただ見ていたい
その瞳が 本当は違う誰かのものでも
今はこのまま
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