夕焼けブランコ

さみしくなると ふと来てしまう
町のはずれの 公園のブランコ
幼いころ 天まで届けと
押してくれたね おじいちゃん

風になれたよ 鳥になれたよ
おおきなその手が あたたかかった
このごろ私 泣いてばかり
夢は 宙ぶらりんのまま

夕陽をあびて ひとり漕げば
カラカラと カラカラと
せつない音がする
でも 明日はきっと 晴れるよね

川風吹いて イチョウを散らす
ひとりぼっちの 影ぼうしゆれてる
叱ってくれる 人もいなくて
このごろずっと うつむいてた

笑顔でいれば いいことあると
いつも言っていた 髭づらのやさしい目
好きなひとなら いるにはいるけど
なぜか すれ違いのまま

夕焼けの中 つよく漕げば
カラカラと カラカラと
はげます音がする

そう 明日はきっと 晴れるよね
そう 明日はきっと 晴れるよね
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