青春の商店街

騒がしい日曜日の 商店街
夕焼けの空の下 ふと立ち止まる
おだやかに乳母車 押している
横顔は あなただった

あの日から 三年半
時はもう 戻らない

逢いたかった 逢いたくなかった
くるくる回る 風車
逢いたかった 逢いたくなかった
そう 泣きたいほど

右手からはめかえた ガラスの指輪
どうしてか幸せな ふりをしたの
日が暮れてくる前に 帰るよと
微笑んだ 遠い瞳

音もなく 流れてゆく
時はもう 戻らない

逢いたかった 逢いたくなかった
夕焼け色の 恋心
逢いたかった 逢いたくなかった
そう 泣きたいほど

逢いたかった 逢いたくなかった
影絵の背中 見送って
逢いたかった 逢いたくなかった
ただ ひとりぼっち
×