おばこ吹雪

明日に賭けてる 男の夢の
邪魔になっては いけないの
分かりながらも 心の内は
貴方を止めたい 冬の駅
おばこ吹雪よ ひと荒れ荒れて
上り列車を 出さないで

ねぶり流しの 提灯揺れて
秋田竿燈(かんとう) 夏まつり
竿を片手に 大見得切った
半纏(はんてん)姿に ひと目惚れ
おばこ十八 逢瀬のたびに
胸を焦がした 紺がすり

きっと戻って 私の許(もと)へ
嫁に行かない それまでは
走る列車を 追ってはみても
ホームのはずれで 行き止まり
おばこ吹雪よ 送って行って
従(つ)いて行けない その先は
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