高那崎夜曲

君を想うこの夜
見上げれば幾千の星の
光瞬く南の空に
南群星(はいむるぶし)を見たよ

帰らぬ時を想い
眠れぬ夜の夢辿れば
切なさが滲んで光揺れる
最果てのCROSSよ

届かぬ 想い追いかけて
あの日の君の唄 探しに来たけれど
流れる 雲の風に乗り
蘇る時 ただ流離(さすら)うだけ

三味の音響く 結いの廻りに
悲しみ喜び すべて持ち寄り
酌み交わす想いを 分かち合えたら
聞こえてくる謡(うた)に 涙止まらぬ夜よ

岬の向こう遥か
願いが叶う その島に
希望の星を 探して一人
果てない夜を行くよ

消えない夢を抱きしめて
あの日の君の声 探しに来たけれど
願いをかけた 流れ星
思い出すとき 夢輝いてた

波の音響く 岬に立てば
舞い散る花のように 白波が舞う
つんだらさ つんだらよ 節をまわせば
あの日の島唄に 涙止まらぬ夜よ

語らぬ星たちよ またいつか
幸せを探して 岬に帰る日まで

三味の音響く 結いの廻りに
悲しみ喜び すべて持ち寄り
酌み交わす想いを 分かち合えたら
聞こえてくる謡(うた)に 涙止まらぬ夜よ
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