水鏡

一生一度きりの別れならばいいものを
人は幾度となく 悲しみを繰り返す
手さぐりの中でふと抱かれるような
甘い思い出は通りすぎてゆく
振り返ることなく
明日だけをみつめながら
いつか来た道と 気付かずに歩いた
そこは幸せと不幸の別れ道
悲しみおぼえた 出逢い道

私だけの貴方には
なってくれるはずがない
心のぬくもりも今は
わすれてみるわ わすれてみよう
揺れる二人の 夢もよう

水に浮かぶ枯葉に目を向けると
丁度今の私 同じようにみえた
風に打たれ雨に打たれ たどる道は
苦しみ おぼえた迷い道
はかない恋の ほろにがさを知って
強がりはよせよと 口づさんでみます
あふれる涙は とめどなく流れて
とまどう私は 闇の中

私だけの貴方には
なってくれるはずがない
心のぬくもりも今は
わすれてみるわ わすれてみよう
揺れる二人の 夢もよう
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