悲しきマングース

畑の中に うずくまる
マングースーの かなしみは
空の月さえ わからない
インドは デカン高原を
遠く離れて 来たけれど
ここは沖縄 ハブの島

皮をはがれて この姿
マングースーの かなしみを
あすはどなたか 消すのやら

月日は移り 身は代わり
マングースーは つかれはて
空にゃポッカリ 白い雲

背中をまるめ 逃げた日も
涙かくした こともある
それはハブにも わかるだろ

夢はやぶれて この姿
マングースーの やさしさを
どこのどなたか 知るのやら

雨降る夜は なお悲し
マングースーは 穴の中
遠いふるさと 思い出す

ウーウーウー
ウーウーウー
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