バルコニーファーマー

膝を抱えて泣いているから いつも答えは YES NO YES NO
今日もここから街を見下ろし 春の気配を探している

明くる朝、種をまく
まるでゴッホの絵のように
黄金色の陽の光を浴びながら

バルコニーファーマー
ときどきは見ているよ
朝になれば 僕の涙をあげるよ

唇を噛み歩き続けた 君の答えも YES NO YES NO
思いがけない夕立ちのなか 脱げたヒールを探している

道ばたにしゃがみ込み
神様にすがるように見上げた空
そこに花が咲いていた

バルコニーファーマー
ときどきは見に来てよ
夜になれば 君の涙で育つよ

バルコニーファーマー
ときどきは見に来てよ
春になれば 僕も君も笑ってるよ
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