BIG PAPA

みんなまだ寝てる頃 親父は家を出る
二つ折りの食パン 毎朝握り締め
余裕の無い親父の 後ろ姿は Ah~
三十年変わんない 朝の風景
気真面目で頑固な その性格は
だらしの無いオレと いつもぶつかる
口うるさい親父の その言葉には
一つも間違いはないこと 知ってたのに

親父聞いて! いつも生意気言って ほら
ぶつかり合っていた オレも今では
親になって きっと思い知るんだろう
口うるさかった親父の 愛の深さを

季節は巡り巡って この秋に
オレにもついに 息子が生まれたよ
親父は見たこと無いような 笑顔で
孫を抱き上げてた 幸せそうに
きっとコイツとも オレと親父のように
ぶつかる日はくるんだ 間違いなく
生意気なオマエを見て思うだろう
親父がオレに注いだ 愛の大きさを

親父聞いて! いつも生意気言って ほら
ぶつかり合っていた オレも今では
親になって きっと思い知るんだろう
口うるさかった親父の 愛の深さを

突然 親父は仕事を辞めた
理由はかあちゃんの病気のことだろう
家に入り家事全般 文句も言わず
はじめて親父を“かっこいい”って思った

親父聞いて! いつも生意気言って ほら
ぶつかり合っていた オレも今では
親になって きっと思い知るんだろう
口うるさかった親父の 愛の深さを
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