涙の河を越えて

にじむ夕暮れ なつかしい駅
家路を急ぐ 人ごみのなか
古いベンチに あなたの影が
今も私に 手を振るようで
あれから悲しい 時間と暮らし
涙の河を やっと越えたの
あなたを愛して よかったと
いまなら言える この胸に

狭いアパート 木枯らしの音
いつも硝子(ガラス)を 震わせていた
ふたりぬくもり 確かめ合えは
薄い毛布も 陽だまりでした
あれから何年 うらんだことも
涙の河に やっと捨てたの
別れたわけなど 並べても
明日(あした)という日 こないから

あれから悲しい 時間と暮らし
涙の河を やっと越えたの
あなたを愛して よかったと
いまなら言える 微笑んで
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