幻燈讃歌

夢を乞う人格よ くだらない幻想を讃えよう
途方に暮れる時間など 意味も意義さえもあるはずもなく
夢を求める人格に 素晴らしい幻覚を与えよう
型崩れの執着は もはや過去の遺物になり果てた
夢を忘れた人格に あたたかな幻燈はもう見えず
だれもかれもが ためらいもなく「いつか」なんて言葉吐き出した

汚れきってしまったのなら
そのまま泣き崩れればいい
路上にさらされて立ちどまる理由を知り
今 生きていることを体に刻め

疲れきってしまったのだろう
誰かにすがりついたってかまわない
自分の無力さを知り途方に暮れて
その弱さかみしめて いつかまた立ち上がれ赤い目で
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