サヨナラサマー

夢みたいな時間だった 前日眠れなかった
水飴を買って二人で歩いた夏祭り

海へと車走らせた ロマンティック星が流れた
でも願いは届かなかった
「ずっと二人で…」

浴衣もビキニもTシャツも全部イカしてた
花火に見とれる君に見とれてた
ブーツもコートもマフラーも全部イカしてんだろうな
バカなこと思った最後の夜に

サヨナラ….
だんだん君が小さくなって どんどん思い出が溢れて
胸から瞼から溺れ落ちてく
気付けば街は肌寒くって どうやらもう夏の終わり
恋は祭りの後 もう花火は上がらない

ポッカリ胸に空いた穴はくっきり君の形さ
Tシャツの奥に吹き込む 夏のすきま風

祭りも海も花火の日も僕ら笑ってた
膨らむ想いは線香花火のよう
イヴは年越しはお花見は誰と笑ってんだろうな
落ちて消えた恋の線香花火

サヨナラ….
だんだん僕ら大人になって どんどん思い出を忘れて
このまま別々の時間(とき)を生きてく
君が好きだと初めて言った 答えも聞かずに抱き寄せた
君は笑ってた あの夜には戻れない
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